そろばんで「集中力」が育つ理由

大磯勉強団が運営する そろばん塾ピコ大磯校 は、全国に広がる信頼のフランチャイズ校です。授業は 16級からスタートし、小学校算数につながる 6級、さらに 2級・1級で暗算力や応用力を磨いていきます。

そろばんで「計算の基礎」をしっかり固め、大磯勉強団で「算数の完成」へ。基礎から応用までを一貫して学ぶことで、中学受験や高校受験にも通じる力を育てます。

お子さまに合うかどうかは、ぜひ一度無料体験でお確かめください。楽しく集中できる雰囲気を感じていただけるはずです。

👉 それでは、記事をお読みください。

手と脳の一点集中が効く

はじめに:集中力はすべての土台

近年、スマホやタブレットの普及により、子どもたちの集中力低下が問題視されています。授業中に上の空になったり、課題を始めてもすぐに席を立ったりする姿を目にする保護者の方も多いのではないでしょうか。

実際、研究でも「子どものスクリーンタイムの増加と注意力の低下」が関連していると報告されています。

  • 授業中に先生の話を最後まで聞けず、途中で気が散る
  • わからない問題に出会うと、すぐ諦めてしまう
  • 課題の途中で集中が途切れ、視線が宙をさまよう

こうした「注意の持続が難しい」状態では、学力だけでなく、スポーツや将来の仕事にも影響が出てしまいます。集中力は、人生のあらゆる活動の土台だからです。

そこで注目したいのが「そろばん」。昔ながらの学びですが、実は未来につながる力を養うものなのです。


1. 検定の「作法」が集中を鍛える

そろばんには独自のルールがあります。
たとえば検定では「消しゴムを使ってはいけない」「訂正は横線で消す」といった作法があります。

子どもたちはこのルールのもとで、迷わず訂正し、枠内に丁寧に書き、順序立てて作業を進めることを学びます。これはまさに「実行機能(注意の切り替え・抑制・作業記憶)」を日常的に使う訓練です。


2. 制限時間と大量の問題で「持続的注意」が育つ

そろばん練習や検定は「短い制限時間の中で大量の問題を解く」というスタイルです。
子どもたちは「最後まで集中を切らさずにやり抜く」ことを体で覚えていきます。

ペース配分、解答の丁寧さ、時間との闘い。これらすべてが「集中を持続させる力」を鍛えます。


3. 指先の動きが脳の集中回路をオンにする

そろばんは、目で数字を追い、指で珠をはじき、脳で計算する「全身を使う学習」です。
「指を動かすことが脳を活性化させる」というのは研究でも明らかになっています。

身体感覚を通して数字を理解する「身体化認知」の観点からも、そろばんは集中力を自然に呼び起こす仕組みを備えているのです。


4. 歴史が示す「そろばんと日本の躍進」

高度経済成長期、日本は世界でも稀なスピードで発展しました。
その時代、多くの子どもたちが当たり前のようにそろばんを学んでいました。

昭和30〜40年代には、学校教育でもそろばんが重視され、塾に通って腕を磨く子どもたちが大勢いました。そろばんで鍛えられた「計算力」と「集中力」「やり抜く力」が社会に送り出され、経済を支える人材の基盤になったのです。

つまり、そろばんは「日本の躍進を陰で支えた学び」でもあるのです。


5. 科学的な裏づけ(研究でわかってきたこと)

  • そろばんの継続学習は、ワーキングメモリや実行機能の発達を押し上げる
  • 長期経験者では、視空間処理や運動系の脳ネットワークが強化される
  • わずか8週間の短期学習でも、注意力や記憶のスコアに改善が見られる

つまり「昔から良い」と言われてきたそろばんの効果は、現代の研究でも科学的に確認されているのです。


6. 「飽き」を越えさせる仕組み

集中の最大の敵は「飽き」。
しかしそろばんには、飽きを克服させる仕掛けがあります。

  • 珠をはじくリズムや音が集中を支える
  • 細かい級や段が設定されていて「小さなゴール」を積み重ねやすい
  • 訂正や書式のルールが明確なので迷わない

これらが合わさることで、子どもは「やり抜く」体験を自然に積み重ねていけます。


7. 家庭・教室でできる「集中力が伸びる練習設計」

  1. 時間を区切る:5分や10分のスプリント練習を繰り返す
  2. 作法を守る:訂正は横線、消しゴム禁止を徹底
  3. 指先を正しく使う:フォームを整えて「目・手・脳」を連動させる
  4. レベルの細分化:小さな達成感をすぐ褒め、次の級へと導く

8. 結論:集中力×計算力=一生ものの基礎体力

そろばんは、単なる計算練習ではありません。
注意の配分、自己制御、ワーキングメモリといった「学びのエンジン」を総合的に育てる道具です。

かつて日本が大きく躍進した時代に、子どもたちが皆そろばんを学んでいたように。
現代の子どもたちにとっても、AI時代を生き抜くための集中力とやり抜く力を育てる「未来への基礎体力」となるのです。